ネガティブ感情(=SOS)の扱い方
感じない感情はいつか爆発!
感情は心のエネルギーです。
ガソリンに火が着くと燃えて気体になるように、
感情も感じ尽くす事で燃えて昇華され、心から解放されていきます。
まずい感情だと思って感じないように押し込めると、逆に残って心の中にたまってしまい
心のエネルギーが詰まって、だんだん苦しくなってきます。
たまった感情はいつかは爆発します。
- 内側で爆発すると・・・
やる気がなくなる、自己否定、体の不調・病気、うつ、自傷行為などに
- 外側で爆発すると・・・
周りの人に感情的に当たる、キレる、いじめ、DV、通り魔、などの八つ当たり的攻撃に
たまった感情は、爆発させたり、他の楽しい事で紛らわせて目を背けたり、感じないように心の底に押し込めても、なくなりません。
どんな感情も、向き合って感じていくことで、その下にあるさらに深い思いにつながっていきます。
感情の下には期待がある
どんな感情も、期待から生まれます。
否定的で感じ難いような感情でも、感じながらどんどん掘り下げていくと
その根っこには、
『本当はこうしてほしい』
『本当はこうしたい』
という期待があり
それは決して否定的なものではなく、人間にとって自然な欲求や望みだったりするのです。
子供の頃あきらめた期待が滞りに
周りに頼らないと生きていけない子供の頃…
自分の自然な欲求や望みを周りに受けとめてもらえないと
そう望む自分が悪いのだと誤解して、心が傷ついてしまいがちです。
子供はそれでも、周りと何とかうまくやっていくために
受けとめてもらえない自分の感情や自分らしさを否定し押し込め
これ以上傷つかないで済むような生き方を次第に身につけていきます。
例えば、
- 下の子が生まれて、自分はもう甘えられないと思うと
親に喜ばれる事で認めてもらおうと、自分の欲求を我慢して、親の期待通りのいい子になったり - 自分なりに頑張っても親に認めてもらえないと思うと
逆に問題を起こす事で自分の方に振り向いてもらおうとしたり
そうしながら、ありのままの本来の自分からずれていってしまいます。
そして、大人になってからも、無意識の内に、もう必要なくなったその生き方で自分を縛り続けてしまい、自然な欲求や思い、自分らしさを押し込め続けてしまいがちです。
ただ、押し込められた思いは、決して消えず、次第に苦しくなっていきます。
誤解を解いて、解放し、伸び伸び自由に活かしてほしくて、自分に様々な SOS を送り出します。
本人がSOSになかなか気づかないと、
避けがたい問題となって現れ、何とか本人に気づかせようとするのです。
感情が出てきた時が癒し時!
どうしようもない感情が噴き出してきた時は、その誤解をといて押し込めた思いをケアしてあげるチャンスです。
押し込め続けていても、モグラたたきの様に、また思いがけないところで噴き出してきます。
気持ちにしっかり向き合って
表面的な感情の下にある、根っこの本当の期待(欲求)を受けとめると
なんだ、そういうことだったのかと、自分で今の人生でいい形で叶えてあげられるのです。
すると、感情エネルギーが問題として噴出するのではなく、幸せになるために肯定的に活かせるようになります。
自分の根っこの思いを分かって叶えて上げられるのは、自分だけです。
表面的にはこんがらがったネガティブ感情(怒り、悲しみ、恨み、嫉妬など)であっても、その下には、本当の欲求が隠れています。
それは、きっと
- ありのままの自分をわかって欲しい
- 愛されたい
- 愛したい
という、誰もが持つ根源的望みではないでしょうか。
それが叶わなかったから、ネガティブな感情になっているだけではないでしょうか。
表面的なネガティブに振り回されず
他の事で紛らわせたり
感じないように抑え込んだり
周りにぶつけたりするのではなく
是非、自分の味方になって
ネガティブ感情の根っこにある
自分の本当の望みに気付いて
それを生かして、自分を幸せにしてあげてほしいと思います。
自分のことを本当にわかって
望みを活かして幸せにしてあげられるのは
自分なのですから。