母からの最期の贈り物

2020年母の誕生会

2024年11月29日
母が89才で他界しました。

母は入院していましたが
最期は自宅に戻り、
家族が見守る中、
安らかに旅立ちました。

家での最後の16日間
私もずっと付き添い
母と色々な話をしました。

そんな中、最後に
母から大きな贈り物をもらったので
シェアさせてください。

私の母はとても愛情深くて
その分、超心配性
人に頼るのは苦手で
何でも自分のやり方で頑張る人でした。

そのせいか私も甘え下手で
人に頼らず生きてきた気がします。

そんな母が
今まで聴いたことがないことを
末期の衰弱した体で
語ってくれました。

母の言葉を要約すると…

「一番にならなきゃと思って
ずっと頑張ってきた。
競争してきた。

それを、やっとやめられた。

そしたら、心が穏やかになった。

自由になれた」

私「自由になったら、どうなるの?」

母「こうすべきじゃなくて
こうしたいで生きられる。

生きるのを楽しめる」

どんなに大変な時でも弱音を吐かず
やると決めた事はやる母を見て
私は痛々しくも感じてきましたが

根っこにはそんな思いがあり
そこからようやく解放されたのでしょう。

体が弱り動けなくなって
ようやく心は自由になれたのでしょう。

そして、初めて、
子供の頃の楽しかったことを
話してくれました。

それまでは、
母が語る子供時代は苦労話ばかりでした。
5人兄弟の中、唯一の女子で
病弱な祖母のかわりに家事をし
その合間に勉強し
疎開先ではいじめられ…等々

そんな母の口から、初めて
「子供の頃は、
家族皆が優しくて楽しかった。
父親が色々な所に連れて行ってくれた。
お父さんが大好きだった。
お父さんに会いたい…」と

語りながら、母の目は
子供のようにキラキラしていました。

同じ人生でも
どんな気持ちになるかで
感じ方が全く変わるのですね。

更に、
心配性で計画人間だった母が
「私は直感が強くて、賭け事が大好き」
と言い出し、ビックリ!!

株を昔からやっていて
私は単にお金の為と思っていましたが

「直感でこれ!と決め、
当たった時は快感なのよ。
それが嬉しくてやっていた」

・・・等々
表面とは裏腹な本音の思いが
次々に飛び出し

超心配性で堅実だったのも
隠し持った大きな遊び心と
バランスをとる為?!

お父さんに甘えたかったけれど
それを抑える為にも
自分で頑張ってきたの?!

ある面がとても強い人が
実は逆な面を隠し持ってる
ってよくありません?

セミナーやカウンセリングでも
そんな実例をたくさん聞きます。

社会で活躍する強そうな人が
実は本来、繊細で甘えん坊だったり

人に合わせがちな人が
実はすごく強い面を持っていたり

理屈っぽい人が
実はとても感傷的だったり

幼少期に自分のある面を
出せないと思うと
逆な面を強化して
前面に出しがちになるのでしょう。

あなたや
あなたの身近な人はどうですか?
実は抑えている裏面…ありませんか?

もしかしたら
その裏面を大事にできたら
今よりもっと自然に
心豊かに生きられるのかもしれません。

母はそれを最後に見せてくれました。

ありのままの心で自由になって
軽やかに次の世界へ旅立てた気がします。

私達がこの世に生まれ
最初に密に関わるのは、母親でしょう。

母との感覚は、
理屈を超えて細胞や意識深くに沁み込み
人との関りの青写真になるのでしょう。

私は子供の頃から
心配性で悲観的な母に
これ以上心配かけたくなくて
問題があっても相談せず
何でも自分で頑張るようになりました。

母はあれこれ世話してくれましたが
心理的には母と距離を感じてきました。

それがようやく最後に
素の母を感じられました。

素の母はとても愛おしくて
人としての母と
やっと心でつながれた気がします。

私も素の自分をもっと出そう
って思えました。

母から最期にもらった
大きな贈り物でした。

お母さん、どうもありがとう aicon52.gif

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